井上寛基「誰でも解る!易しい経営戦略の身に付け方!」

第三十六稿「騙されてはいけない」

こんにちは。
本日は「騙されてはいけない」について。

騙さるとは、
「何に?」という疑問が湧くのは当然である。

“理想話”に騙されるな、ということである。

厳密には「騙されては」ではなく「翻弄させられては」いけない、であるが。



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よく人を説得したり、交渉する際に“未来などの理想話をする手法”がある。


走る馬の前に人参をぶら下げるのと同じ手法である。(※例え話)


目の前の試練や問題点から目を逸らさせ、ゴールを魅せて、安堵感や意欲を与える手法である。


しかし、騙されてはいけない。

これは単に言葉遊び、言葉のすり替えに過ぎない。



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例えば、よく何かのサービスで“永久保証”という言葉がある。

しかし、これはどういったことなのだろうか。


これは“このサービスを運営している会社が存続する限り”という“条件付き”の永久保証である(場合が多い)


“永久保証”という言葉で“安堵感”を与えているのだ。


また“何のリスクもない”という言葉も同様である。

リスクと聞くと大半が“お金”や“命”という言葉を連想するから効果があるのである。


“何のリスクもない”という場合は“時間”や“労力”“印象”といった形では現せないものを犠牲にされている可能性が非常に高い。


こうやって、理想話を引き出し、言葉のすり替えを“する側”と“される側”とで、はっきりと別れるのだ。


“する側”のみが知る“前提や条件”は当たり前だとして“省略して”説明をするのだ。

(略;会社が存続する限り)永久保証する

(略;時間や労力は犠牲となるが)何のリスクもなく


これは分かり易い例であり、実際はかなり巧妙にすり替えられている。

だから“される側”は最後まで気が付かないのである。


どちらが良い、悪いという話ではない。


しかし“される側”は一度この事実に気が付かない限り、

意図してすり替えをする“する側”に移ることが出来ないのである。


ただ、自分にとって公平な選択をするためには、“する側”と“される側”の双方を一度しっかりと理解することが第一である。


だから、決して騙されてはいけない。

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※このブログは社会において、自分のような“弱者”がいかに賢く仕事をしていくかを綴ったブログである。
あなたが社会において、“強者”であるならば参考にはならない。