井上寛基「誰でも解る!易しい経営戦略の身に付け方!」

第四十稿「コップの水理論」

こんにちは。
本日は「コップの水理論」について。

いきなり唐突だがこんな格言がある。
以下、引用する。

(引用・始)
・コップの水理論

「コップに『半分入っている』と『半分空である』とは、量的には同じである。だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が『半分入っている』から『半分空である』に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる」

(P・F・ドラッカーイノベーション起業家精神』)

(引用・終)


「まだ」と捉えるか「もう」と捉えるかの違いである。

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どちらと捉えても間違えではない。


しかし「まだ」から「もう」へ世の中全体が変わり始める時期がある。

その時期がイノベーション(革新)の機会でもあるのだ。
※以下、革新(=イノベーション)と表記する。

革新の時期は仕事の絶好の機会でもある。


また革新には、
誰も気が付かないような小さな革新から、世界が動いてしまうような大きな革新まで

大小問わなければ、
革新の機会は“無数に存在”する。


つまりは大小問わなければ、仕事の機会も“無数に存在”しているのである。


しかし“気付けていない”のである。


何故ならば
「常に片方の考え方しか持っていないからである。」


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物事には常に二つ以上の見方が存在する。


例えば、
とあるサービスが、
特定のカテゴリーで、

三年前市場シェア九割、現在は市場シェア五割になっていたとする。


この場合、

「半分は“まだ”興味を持っている」

という見方と、

「半分は“もう”興味をもっていない」

という見方が出来る。


この段階で、

・撤退する
・小さくなった市場での対策を練る

の選択を迫られ始めるのである。


しかし、この段階から動き出しては準備をしている時間はない。


従って最盛期三年前の段階で、
若しくはもっとずっと前の段階で、

予測し対策を取ることが必要であるが、これは非常に難しい。


だからせめても、シェア九割が八割になった段階で、

「“まだ”八割」もシェアしている
とも、

「“もう”八割」に縮小し始めている
とも、

捉えられるような見方が常に出来るようにしておくと良い。



ここにまた仕事の絶好の機会が生まれる。

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※このブログは社会において、自分のような“弱者”がいかに賢く仕事をしていくかを綴ったブログである。
あなたが社会において、“強者”であるならば参考にはならない。